世阿弥 1363(貞治2)?-1443(嘉吉3)?
室町時代初期の能役者、謡曲作家。観阿弥の子で二代目の観世大夫。生年は
貞治3年とも考えられ、正確な没年・亨年は不明(1436年には健在)。幼名藤若
(ふじわか)(前名鬼夜叉おにやしゃ,とも)。通称三郎、実名元清。秦氏を称し、
父の芸名だった(観世)が姓同様に通用しはじめ、世人は、観世三郎とも呼ん
だ。中世以後の擬法名的芸名が世阿弥陀仏で、世阿、世阿弥はその略称。現今
は世阿弥と呼ぶことが多い。セアミと清んで呼ぶのは誤り。老後の法名が至翁
(道号)善芳(法 )。弟に四郎がいた。